クリーンルームの前室(更衣室)に着目したプロによる清掃サービス
「e SEISO Net」のご紹介

製品に影響を与えうるキラー異物として、粗大粒子(落下塵)が注目されつつあります。
クリーンルーム内に存在する粗大粒子の多くは、ヒトやモノを通じて外部から持ち込まれていると考えられています。そのため、クリーンルームと外部が交差する場所=「前室(更衣室)」の対策が重要と認識されており、その効果的な方法が、前室(更衣室)の清掃になります。
一方で、 前室(更衣室)をどのような方法や頻度で清掃をすれば良いのか分からない、清掃を定期的に行う時間が取れないなど、課題を感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本日は、クリーンルーム前室向けプロ清掃サービス「e SEISO Net (イー清掃ネット)」をご紹介します。
「e SEISO Net」とは?
「e SEISO Net 」は、プロによる適切な清掃方法で、前室(更衣室)の環境異物を低減することにより、クリーンルームへの持込異物を低減するサービスです。まずは現場確認を実施し異物を可視化して、その結果に合わせて適切な清掃ツールと清掃方法を用いた清掃サービスを実施し、その後の異物量の変化に対する定期的な分析まで、すべてをパッケージで提供いたします。
「e SEISO Net」サービスの特徴
_PNG.png)
現場確認を実施(異物を可視化)
プロによる適切な清掃サービスの実施
異物変化の分析
生産・改善業務等への時間を創出
お客様の前室(更衣室)で異物・気流・静電気を測定し、目に見えない異物を可視化(数値化)
最適な清掃ツールと清掃方法を用いて、
プロの清掃員が定期的かつ包括的な清掃サービスを提供
清掃箇所の異物量を測定し、清掃効果をモニタリングしながら、前室に存在する異物量の変化を多角的に分析。定期的に考察報告を行い、持込み異物削減のための改善提案を実施
アウトソース頂くことでお客様の清掃にかける手間と時間を削減。お客様での前室の環境改善や、行動改善にお役立ていただく
「e SEISO Net」サービス 実施前・実施後の比較
【事例 A】 環境異物の観点 ~落下塵分析の例~
(※落下塵とは時間経過と共に堆積する粗大粒子である)
【モニタリング方法】
e SEISO Net サービスを4週間実施した場合の事例。
初回の現場確認にて設定した前室(更衣室)の測定ポイント(複数個所)に粘着シートを設置。1週間ごとに専用測定器を使用して粗大粒子数を測定しPDR値を算出。PDR値の変化をモニタリング・分析しました。
粘着シートサンプリング例
.png)
分析例
_PNG.png)
e SEISO Netサービス利用開始4週間後、開始前と比較してPDR値が約65%減少
※エレクトロニクス企業のクリーンルーム前室における一例です。
お客様の前室環境や清掃条件によって、効果は異なります。
●PDR:粒子堆積率
Particle Deposition Rate (パーティクル デポジション レート) 。表面清浄度に時間の概念を加えた、新しい粗大粒子の管理指標。1㎡ の面積に1時間で何個の粒子が堆積するかの指標。
●PDR値=粒子堆積数÷(面積(m²)x時間(hr))
【事例 B】 表面清浄度と除塵率の観点 ~パーツセンスの例~
【モニタリング方法】
e SEISO Net サービスを4週間実施した場合の事例。
初回の現場確認にて設定した前室(更衣室)の測定ポイント(複数個所)の表面付着異物を専用ツールを用いてサンプリング。1週間ごとに清掃前・清掃後の粗大粒子数を測定しSCP値を算出。
SCP値の変化をモニタリング・分析しました。
サンプリング例

専用ツール:リフトパッドとパーツセンス
分析例

e SEISO Netサービス利用開始4週間後、開始前と比較してSCP値が約90%減少
※エレクトロニクス企業のクリーンルーム前室における一例です。
お客様の前室環境や清掃条件によって、効果は異なります。
●SCP :表面清浄度
Surface Cleanliness by Particle Concentration
●SCP値=粒子数 ÷ 面積(㎡)